ページビューの合計

2016年11月13日日曜日

楽器フェア&東京ギターショー 2016

行って参りました・・・!
山野楽器のfender代理店変更に伴い、次期開催未定となってしまっていた東京ギターショーが、楽器フェアとの合同開催ということで復活を果たしたようです!
これだけですと、行くほどではないか・・・と思っていたんですが、ちょうど同じころあいでSlipKnot主催のメタルフェスの「KNOTFEST」が開催されると知り、行くしかないと思って夜行バスで行ってまいりました。


早速紹介して行きたいと思います。



まずはアリアプロⅡコーナー。
今後発売される新製品が展示されていました。
右下のは売約済みとなっていますね。
影ながらアリアプロを応援する身としては嬉しい限りです。


 
 
こちらはストラト型のFLシリーズFL-STDⅡです。
FLにはⅠとⅡがあるのですが、Ⅰはトラディショナルなスペック(パッシブPU、指板は240R)、Ⅱはモダンなスペック(EMG-SA、指板は305R)という住み分けとなっています。
基本的にアリアプロを置いてある楽器屋がそうそう無いので、実物を見るのが初めてです。
 
 
入場料を払っているのでせっかくだからといろいろ試奏させてもらいました。
FLⅡに関しては、ローノイズでどちらもアッシュボディなのですがⅡの方が重量が重め。
SPC回路により、パワフルなサウンドが出せます。
 
↑の右上にあるのがFLⅠです。
こちらもアッシュですが少し軽めのアッシュでどちらかというとパワー感のあるパッシブPUが弾いていて気持ちよかったです。
ネックはどちらも細めなのですが、とてもいいギターで欲しいなぁ・・・と思ってしまうほどクオリティは高いです。
 
リア側がダイレクトマウントなのでテレキャスのようなニュアンスも出せるのではないでしょうか。
あまり注目されない機種ですが、いい仕事をしています。
 
 
 


こちらはギター版新製品。

PEを基本としながら、フロイドローズ搭載型のレスポールのダブルカッタウェイという他ではあまり見ないタイプ。
フェンダーとかギブソンとか飽きちゃったよねーという人にはお勧めですね!



復刻版PE-1500。
外国の方が、「このギターの80年代マツモク期のやつを持ってるよ!」と言ってました。
自分も持ってましたよーと心の中で言いました。(私が持っていたPE-1500は泣く泣くお嫁に出しました)
 


こちらもなかなか実物を目にする機会の無いRS-CUSTOM。
マホガニーボディ、フロイドローズ、SSH配列というメタル仕様でありながら、スルーネックというあリアの伝家の宝刀を併せ持つ機体です。

音はまさにハードロック!という太い音が出ます。
ネックも太くて好みです。
いいなーと思います。
(聖飢魔II ファンのかたにはさらに垂涎の機種かと思います・・)


こちらはPE-1500を基に、トップにフレイムメイプルをあしらったPE-2500です。

 


こちらも気にはなっていたんですが、なかなか見に行くには大都会に行かないと無いという・・・
音としてはそのまんまPEで、特筆することは無いんですが、PUのせいかビンテージレスポールのニュアンスを感じますね。
オリジナルPEはピックアップがディマジオのスーパーディストーションで、どちらかというとハードロックよりなんですが、こちらはオールジャンルいけそうな感じです!



夢のタルボコーナーがありました!

往年のタルボから、GLAYのHISASHIとコラボして作成されたEVOもあります。



同じ一角になぜかVitaGuitala'sのギターが。
VitaGuitala'sは栃木県の個人工房のギターメーカーなのですが、
独創的なルックスのギターを製作しています。

試奏しようかなと思ったんですが、タイミングを逃し試奏できず。



今回の目標の一つ、JamesTylerのBurningWaterを試奏してきました。
マムヨ材は最高ですね!





最新のライト操作システムの紹介もしてました。
すげー。
 
 

ずっとギターを見てて、腹が減ったので弁当コーナーでエビチリチャーハンを購入。
700円ですが意外にクオリティが高く、きちんと中華料理屋のチャーハンの味がしました。
えびもプリプリ。



こちらはJamesTyler試奏時に使用させてもらったヘッドアンプなのですが、
こちらが今回のピカイチでした。

AnalogOutfittersというメーカーで、廃材を流用した独特な製品作りをしています。
http://www.analogoutfitters.com/

超音がいいです!!

まさに真空管とはこういう音だよねというドンズバな音がします。


最初は別のシミュレーション系のアンプで試走していたんですが、
私がブルースっぽいフレーズを弾いたりしていたので、店員さんが

「いいアンプがあるので弾いてみませんか?」

と言われ、弾かせてもらったアンプです。

店員さんものりのりでボリューム上げてくれたりしました。
(ゲインのみでボリュームが無いタイプなので、音量を上げないと歪まないんです・・)

エフェクターを繋がず、アンプ直で弾きたいアンプですねとか話したりしました。

いいギターと、いいアンプ。
いつまでも弾ける・・・。





こちらはJamesTylerJapanの説明会です。
最近のBurningWaterではなく、過去のBurningWaterの模様を再現して作成して欲しいとイケベ楽器からギターメーカー飛鳥に依頼したということでした。

イケベ楽器のyoutubeチャンネルでJamesTylerを紹介しているお兄さんに会えて、一人心の中でお~となっていました(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=8P3TXms8J6g



BOSSのエフェクター群がずらり





壁一面のこれでもかというKORG製品群がずらり。


オーディオテクニカの巨大ヘッドホン&マイクがありました。

 

グレッチコーナーです。

ケンヨコヤマシグネチャーモデルとタイアップですね。


いつ見てもグレッチは美しいですね・・・。


私も一度持っていたことがあるJupiterThunderBirdのピンクモデルがありました!

 
こちらも会場特別仕様です。

会場特別カラーなどの仕様のものを出しているブースは結構ありました。



PRSコーナーです。
PRSはあんまり詳しくないです・・・・すみません。


ギター自動演奏のブースがありました。




こちらはROLAND新製品JC-22です。
スタジオのJC-120をそのまんま小さくした感じです。
確か30Wくらいだったと思います。
欲しい・・。



こちらも新製品、技クラフト、KATANA。
外国の人には受けそうな・・・一週回ってかっこいいです。








ゼマイティス・グレココーナーです。





こちらはミュージックマンコーナー。
青いギターが気になりますね。







こちらは最新売出し中のRELISHというギターです。

中空構造になっており、何と背面のふたが磁石でくっついているだけなのでいつでもすぐに外せるのです!



 

 これにより、いつでも気軽にPUを入れ替えることが可能というギターです。
(実際そんなPU頻繁に変えるか・・?という気もしますが)

PUの端子は加工されておりソルダーレスで付け替え可能ということです。
これから加工済み端子のついたPUを販売していくということですがそれじゃあ本末転倒なような気も・・
半田つけるのはそれほどハードルが高いんでしょうね・・

ただ、音はむちゃくちゃ良かったです。
ホロウボディなので、クリーンはきれいでしたし、歪ませてもパワー感がある万能ギターといった感じです。

音だけで言えばかなりクオリティは高いです。

後は、値段とデザインですかね・・・




こちらは攻殻機動隊とのこらぼギター
たしか結構高かった気がします・・。



こちらはポッキーギターならぬココアシガレットギター
5万程度とリーズナブル。



最近は国産工房系が盛り上がってきている機運を感じています。
T’SGuitarのブース。




こちらはKzGuitarWorksという神奈川の工房のギターのようです。
http://kzguitarworks.com/kzone



あえてケーラーを使うというところにコダワリを感じますね。
試奏してみたかったですが、スペック的におそらく好みの音ではないことから今回は遠慮しておきました。




こちらはディバイザーの寄木細工ギター!
木工職人の腕のみせどころですね。

 


こちらはバッカスとモモセです。

豪華なウッドマテリアルですね。


こちらはZodiacWorksです。

知らなかったのですが、世界で一番売れたギター、フェルナンデスのZO-3を作った松崎淳という方の工房のようです。

多くのアーティストモデルを手がけているとのこと。



こちらはHoochiesです。

ジムタイラーの友人であるEric Buell氏の為に製作されたモデルというHSS配列の特殊なJamesTylerが置いてありました。
ただ、変なエフェクター(失礼)繋いだ状態での試奏だったので音が良くわからなかったのが残念でした。



 KENKEN顔はめパネルがありました。





そして会場内でひときわ目を引いたESPブースへ。



後述しますが、今回ESPはマジョーラカラーモデルをフューチャーしているようです。


ここまで緻密な造形ができるのはESPならでは・・。


スチームパンクテイストのテレキャスターもありました。



以下圧巻のギター群・・・・!!!!!


ため息が出るほど美しいマジョーラカラーのギター群ですね。。。

圧倒されます。

ちなみにこれらのギターは最低1本80万円~です。
うひゃー。






こちらは映画「トゥーヤングトゥーダイ」で使用されたギターです。



こちらはモンスターハンターコラボギター。
たしか200万円はしたはずです。


ワンピースコラボギター。





その他コラボギターも。




自分もこんなのを考えたことがあります・・・。
これを実現化してしまう実行力が大事ですね。




こんなポップなギターまで。

ESPは幅が広いですね。




作業風景を再現したブースもありました。



 
 こちらはゆるふわな女の子向けブースです。
前回も見たような・・・



こちらはハイエンドギター、Jhon Page Guitarsというものらしいのですが、詳細はわかってません・・・。




こちらはRS GuitarworksのフライングVのストラトとテレキャスです。
ひそかに気になってます。

実際変形のシングルコイルのギターはほぼ無いので・・・・



こちらはエフェクターなんですが、手前のものが何かわからず聞いてみたところキルスイッチということでした。

モールス信号のやつみたいですね!


ストラトっぽいエフェクターデザインはどこかで見た記憶があります!



バール材を使用した多弦ベースは玄人しか弾いちゃいけない雰囲気がありますよね・・・




オレンジアンプコーナー!

壁一面オレンジでした。

おしゃれ。




リアルビンテージ。
桁が違いますね。

手前の51年nocasterは485万です・・・。



本物はレリックとはやはり違いますね・・・。

 
普通に考えてマスタービルダーなどは本物そっくりなレリックも出来るんだと思いますが、
わざとらしいレリックにしているのは、贋物のビンテージに流用されないようにするためという説を聞いてなるほどと思いました。



こちらも国産工房系のSAITO GUITARS
最近よく見るようになった気がします。

今回はアッシュでハムでナチュラルというスペックで統一していました。
それが功を奏し結構注目されていた気がします。




 こちらはESPのコラボ企画?学生作品?

わかりませんが変り種ギターです。







こちらはVOXの新製品、モデリングギターのSTARSTREAMです。

なぜ、これを今出したんだろう感満載ですが・・。
その昔Variaxというギターがありまして(以下略)

肝心の音があまりよくないですね。

値段相応と言えばそうなんですが、おもちゃとしては楽しめるのではないでしょうか。






YAMAHAならではのバイクと一緒のブースです。
 

















以上です!!!

見に行くのも疲れましたが、まとめてブログにアップするのも結構疲れました・・・。

ただその分得られた情報は思いのほか多く、楽しいギターライフの礎となってくれそうです。

また、機会があればギターショー関連のイベント行ってみたいですね!

思わぬ発見がありそうです。

2016年6月17日金曜日

Aria Pro Ⅱ Super Twin 1504

80年代のアリアプロに魅せられて、いろいろなアリアのギターを集めてきた中でも、
かなり手に入れにくく、探すのに苦労しました。


AriaProⅡ ST-1504
当時定価¥150,000のギターです。


ダブルネックのギターは当時のはやりだったのか(ジミーペイジの影響でしょうか?)
80年代ではカスガ、アイバニーズなどでも作成していたようです。
ニーズが無いからか、最近ではほとんど売っているところ見る機会は少ないです。

さて、このST-1504ですが、
見た目のインパクトもさることながら、当時のマツモク工業のこだわりを感じさせるギターとなっています。
ふつうはダブルネックというと、2つのネックが並行に並ぶのですが、
プレイアビリティを考慮し、あえて非並行ネックになっています。
しかもメイプル/ウォルナットのスルーネックです。

あとこれは手に入れてからわかったのですが、ベース部分とギター部分でネックの仕込み角がほんの数度だけ違います。(ベースのほうが仕込み角が深い)
これにより、ヘッド位置が若干違うため、干渉しがちなペグ部分が緩和されています。

横方向のみならず、奥行き方向にも非並行ネック仕様となっているとは・・・当時の技術者のこだわりが感じられました。




基本的には、RSとSBをくっつけた感じですが、アクティブ回路はなく、
スイッチだらけになってしまわないようにか、2軸ポットボリュームとトーンを制御しています。



真ん中のセレクタースイッチは、ベース、ギター、ミックスの切り替えを行います。

ただ、これはどうしようもなかったのか、おそらく他のダブルネックでも起きる現象かと思いますが、ミックスポジション時に、ギター側のセッティング次第でベース側の音も変わってしまうのです。

これは、原因としては、出力接点を共有しているため、ベース側のピックアップで発生した電流がギター側を通る際の電気的ロスが原因だと思われます。

ギター側でフェイズスイッチをオンにするとベースの音量があからさまに下がります。
ベースのみにするとブーストでも入ったかと思うほどの音量差ができてしまいます。

これは、2つの出力を1つの接点に出力する場合にはしょうがない部分ではあります。
整流ダイオードを使用して逆流回路を作ることでいくらか緩和されるかもしれませんが、すべての電流の逆流を解決することはできないと思いますし、音にも影響が出てきてしまいそうです。

そのため、これを解消するためにアリアプロはこのような出力を設けました。


 スタンダード出力と、ステレオサウンド出力です。
基本的には、ベースはクリーンで出したいけど、ギターは歪ませたいというときのためにステレオサウンドアウトプットで、別々のアンプにアウトプットできるというものなのですが、
この別回路を経由しなければならないジレンマの解消のためにもこのアウトプットを設けたのではないでしょうか?

最初、ひとつがベースで、もう片方がギターのジャックだと思っていたのですが、
ステレオアウトプットにジャックをインすると、ジャック内のスイッチによってスタンダードはキル状態になるようで音が出ず、故障かと思って焦りました。

正しい使い方としては、当時のカタログを見ると、ステレオアウトプットを使用の際は、付属の「ステレオYコード」なるものを使用しろとの記載があります。

おそらく名前から推察するに分岐型のシールドケーブルを使わないとこのベースの真価を発揮できないようです。
(こちらはまだ試せていません・・・)


 さて、音に関してですが、
流石マツモクという感じで深い響きのある音が出ます。
重量が重いため、ベース部分では深みのある音がし、SB1000よりも良い音がしている気がしました。
(このギターを持つとSB1000が軽く感じられます・・・)

どちらかというとトレブリーな音色で、ジャズベースのようなニュアンスに近い音が出ます。
スラップなどをすると楽しいですね。

ギター部分は、落ち着いたどちらかというとあまり個性を感じない落ち着いた感じの音色ですね。
ローが強いわけでも、ハイが出ているわけでもないというイメージです。
均等にフラットな出音という感じです。
おそらくギター的にはもう少し重量が軽いほうがしっくり来る音が出るのではないかという感じですね。

ただ、やはりこの年代のマツモク・アリアははずれが無いです。
今回は散々探して、ebayでようやく見つけて、アメリカはウエストミンスターから、はるばる2週間かけて送られてきたのですが、マツモクのギターはいい意味でどれも同じ音がします。


スルーネックによるストライプが目に鮮やかです。

真ん中のバックパネルは電池ボックスのように見えますが、ベース・ギターセレクター部です。


オリジナルケース付きのものを買うことができました。
普段ケースなど使うことは無いのですが、ダブルネックの場合はハードケースでの持ち運びになりそうです。
ほかに入るソフトケースも無いですし、やはりデリケートなギターではありますしね・・・




美しい木目ですね。


ピックアップはアリアプロオリジナルのMB-ⅡとMH-Ⅰです。
ブリッジはSBでおなじみソリッドブラス・オリジナルブリッジテイルピースとRSシリーズでおなじみ、QH(クイックフック)テイルピースです。

音はこんな感じです。


余談ですが、このST-1504という名称は、ST-1501とかST-1502の別のシリーズがあるわけではなく、
どうやら、SuperTwin(ST)の15万円(15)の4弦(04)でST-1504のようです。
別の12弦のほうのダブルネックはST-1512ですので・・・

型番が数字が多く覚えにくかったのですが、からくりがわかってしまえばなるほどという感じですね。
この時代のギターは多くは型番に値段を使用しているパターンが多いですね。

2016年4月24日日曜日

Fender Master Built 54 reissue Greg Fessler

今日紹介するのは私のとっておきの宝物、
フェンダーマスタービルド 54年リイシューモデルbyグレッグフェスラーです。




今まで何本かギターを買ってきたのですが、どこかにやはり気に入らない部分や不満に感じてしまう部分がありました。

その理由は、きちんと自分の好みのギタースペックや、木材を把握していなかったということにあると思います。

また、本当によいギターというものこそがそういったストレスからプレーヤーを解放し、真の意味で自由に音楽をすることがきるのではと思っています。

私の好みのスペックは以下のものです。

・スワンプアッシュボディ
・メイプルワンピースネック
・7.25インチラジアス指板
・スモールフレット
・極太ネック
・軽量ボディ

まさにビンテージタイプまんまの好みだったのでした。

ただ、これに気づくまでにしばらくかかり、そのため買ったけど気に入らず売ってしまったギターも何本かあります。

やはり、ギター選びに大事なのはどのようなサウンドを求めているか、何をしたいかだと思います。


そして選んだのがこの54リイシューでした。

このギターは何一つ不満が無い初めてのギターです。

私の中ではこれこそが「普通のギター」であると感じています。

本当かどうかわかりませんが、ギターの原価は2割程度というのをネットで見かけたことがあります。

自分でギターを作ったこともあるのでわかりますが、ギターを作る場合最低でも5万円は材料費としてかかります。
こだわったギターであれば10~15万円はかかってもおかしくありません。

この原価の基準を満たすギターとなると50万円以上にはなってしまうのです。

それ以下の金額のギターはやはりどこかをコストダウンしたものなので、物足りない部分は出てきてしまうと思います。

私は安いギターも大好きでプレイテックのテレキャスをフレットレスにして長いこと使っていますが、
ノイズのひどさを除けば音自体はわりと良いなと思っています。
プレイテックのストラトも1本くらい欲しいなと思っています。

高いギターと安いギターで何が違うかという場合、高いほうが音がいいと思いがちですが、
音自体は木とピックアップがよければ大して違いは無いと考えています。
他人が聞くならなおさらです。
ギターに興味の無い人に、プレイテックとマスタービルドの違いは聞き分けられないでしょう。


高いギターは何がよいのかというと、丁寧なつくりから来る操作性のよさと倍音の響きの豊かさによるイマジネーションの刺激です。

安いギターは正直弾きにくいし、そういったギターではあまりいいメロディーは浮かんできません。

ただ、きちんと「普通」に作られた良いギターというのは、やはり人の思いが入っているからなのか、弾いていて楽しいのでイマジネーションがいくらでも沸いてきます。




ストラトキャスターが世に出されたのが1954年。

この54リイシューというのはfenderの中でも特殊な位置づけで、fenderでも10年に一度しか発売していないようです。

ちなみにこのギターは2010年製のものです。

通常のストラトと違う箇所としては、コントロールノブがショートスカートノブ仕様となっており、
凝っていることに、ピックアップカバーも通常と違い、54年を再現した丸みのあるピックアップカバーとなっています。
スイッチも3way仕様となっています。





ピックアップは手巻きによるものです。
かの有名なアビゲイル・イバラ女史が作成したかどうかは定かではありません。



ピックガード裏にはグレッグフェスラーのイニシャル、GFのサインがあります。




ポットはCTS製のポットのようです。
固めの撚り線ワイヤーを使用しています。
コンデンサーは少し調べたのですが、よくわかりませんでした。
fender純正はこのコンデンサーを使用しているようです。


ピックアップキャビティはこんな感じです。
1Pスワンプアッシュの木目が綺麗ですね。
ボディにもGFの焼印が入れられています。


リアピックアップの線の逃げ道用のザグリも54年に忠実に彫られています。


ジャック付近です。
Kの記入がありますがなんの記号でしょうか?


キャビティを別角度です。


ネックには50th Anniversary と筆記体でグレッグフェスラーのサインが入っています。


ネックプレートうらはこのようになっています。



ヘッド裏はカスタムショップマークの上にマスタービルド特有のビルダーによるサインが入っています。


指板にはレリック加工で使い古されたような加工がされています。


ちょっとこの画像では見えないですが、フレット横の溝にも、
青サビが浮いたような風合いを出すために少し青色に染められています。


派手なクラックが入れられています。


見た目は普通のストラトですが、出す音はやはり格の違いがあると感じさせます。

おそらく他のマスタービルドものでもそうだと思いますが、枯れ系のサウンドは狙って作られている傾向はある気がします。

音は細い音です。
ただ、細いのになぜかバンドアンサンブルの中で抜けるという、細いのに太いというよくわからない音が出ます。

細さのなかに芯があるんでしょうか?
太さを感じる音はネックの太さから来るようです。

自分で書いていて意味不明ですが、ほんとにそういう音です。

一度、カスタムショップ製チームビルドのノーキャスターを欲しいと思い、買う寸前まで行ったのですが、このマスタービルド54リイシューを店に持っていって引き比べたところ、こちらのほうが数段上の音を出していました。
そもそも音の方向性が違うので一概には言えないといえばそれまでなのですが、やはり、fenderでも、レギュラーライン、カスタムショップチームビルド、マスタービルドには意識して違いを出そうとしている感じがあります。

チームビルドはよく言えばクセが無くオールマイティで新しい音です。
マスタービルドは(少なくともレリック系は)枯れ系の音で、そこには歴然とした方向性の差があります。

ギター探しの旅は私はこれにて終了になりそうです。