アリアプロのよさというのは、かつてfenderやgibsonが憧れの存在だったころ、物真似ではなく、日本オリジナルのギターを作ろうとしてきた熱意や意欲、そしてものづくりへの情熱を感じるからだ。
本物を作ろうと思う意思は時代を超える。今弾いても発見や新鮮さがあり面白いギター・ベースばかりだ。
■Arai Diamond期 1966年頃~
■Aria期 1960年代頃~
荒井貿易がギターの販売を始めたのが1963年頃のようです。
そこからArai Diamond→Ariaと名前を変え、モズライトコピーモデルやビザール、箱物ギターなどの販売をしています。
1532T
ジャガーやムスタングを思わせる形状(こういうのはoffsets guitarsというジャンルがあるみたいです)
時代的にもほぼビザール
ネックにはビザール特有の謎の木が使われているんですがこれは何なんでしょうね?
木目的にはマホガニー系統に近いですが、極端に軽くスカスカ。
サーフミュージックには向いてる気はします。
60年代当時のものと、現代のリイシューされたものがあり、新しいほうはピックアップが大きいP90タイプのようなものになっている。
1302T
2312
60年代の日本のギターとしてはかなり真っ当なものが多い。
この2312にしても杢の出た美しいギターであり、初期からかなりの技術力があったことが伺える。
■Aria proⅡ期 1975年~
このころからアリアプロフラッグシップのPEという名称は存在しているようです。
基本的にはフェンギブのコピーの制作をしていた時代と思われる。
ドラゴンの彫刻のあるストラトPE160は結構レアですね。
■Matsumoku黄金期 1977年~
知る人ぞ知る伝説のPE-1500
このギターからariaの転換期が来たといっても過言ではないでしょう。
荒井貿易が脱コピーギターの明確な理念を掲げ、
林信秋氏によってデザインされたマスターピースです。
ヘッドに文字が書いてあるのですが、よく読むとこのようになっています。
上はオリジナルのPE-1500で下は近年のリイシューです。
オリジナルは
Designed & Approved by H.Noble
Original Custom Body P.NO.555719
A Product of Matsumoku 4 11 NM
リイシューは
Designed & Approved by H.Noble
Original Custom Body P.NO.555719
Produced by Arai&Co.Inc.Japan
となっています。
H.Nobleは林信秋氏のペンネームのようなものです。
オリジナルカスタムボディとヘッドに書いてしまうくらい自信を持って世に送り出したのではないでしょうか。
リイシューPE-1500はアーチが小さめで塗装もマットな質感です。
他にもマツモク期には面白いギターが盛りだくさんです。
PE-1000
漆塗装を用いた独特の質感。PE-1500は指板がハカランダなのに対してこちらはローズウッド
また、PE-1000GC
これはThe Boomtown Ratsというバンドのギタリスト
Gerry Cottのシグネチャーモデルです。
PE-1000をベースにコイルタップ、ブースター、フェイズ、ローカットハイカットバイパスを含む5段階ロータリースイッチフィルターを搭載しています。
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