Aria pro ⅡのRS-850です!
このギターは4、5年ほどヤフオクやネットなどで探していたのですが、
なかなか見つけることが出来なかったのですが、今回ようやく手に入れることが出来ました。
一度JギターでRS-850の在庫がある個人商店にまで行ったことがあったんですが、
過去に取り扱いがあったものを売れた後もそのままにしてるだけでした・・・
このモデルはレアな上に、YMOのサポートメンバーとしても有名なギタリストの渡辺香津美さんが使用されていたことからも根強い人気があるようです。
動画のライブで使用しているのもRS-850です。
このRSと言うギターは簡単に言えば当事革新的だったアレンビックのパクリです。
3シングルコイルのようにも見えますが、
フロントとリアのみ音が出て、センターはスレイブピックアップと言ってハムノイズを消すためのダミーコイルとなっています。
また、アクティブ使用となっており、9V電池2個が必要です。
RSというのはREV-SOUNDの略でリボルバーのようなサウンドという意味合いなのでしょうか。
RS-600,RS-750などの別機種もあったようですが、こちらはパッシブで、RS-850のみアクティブでプリアンプを搭載した機種です。
その音がどんな音なんだろうと言うのもあり長年探していました。
見た目で特徴的なのは独特のシェイプと、目玉の様なインレイですね。
アレンビックの楕円のインレイのなかに黒丸をいれたのは訴えられないようしたのでしょうか。
いじましい感じがしてなんとも好きなのと、目玉って言うのがおどろおどろしい感じがして好きです。
パクリ・・・というかアレンビックインスパイアなんですが、コピー品ではなくオリジナルのアレンジを加えているのがよいところだと思います。
ブリッジもアレンビック風ではあるもののオリジナルで、
ボールエンドを引っ掛けるだけで済むと言うPEにも採用されていた機構を使用しています。
また、ザグリをいれ、ボディとツライチにすることによってテールピースが邪魔になりません。
ブリッジは六角レンチで固定できるため、弦の振動がダイレクトにボディに伝わります。
生音で弾いてみても弦振動がぐわんぐわんするのがわかります。
また、スルーネックも美しく操作性、サスティーン共に抜群です。
平均重量3.5kg(カタログ表記)なのですごい軽いです。
全体的にストラトより1回り小ぶりなので取り回しがいいです。
それでもロングスケール、24フレットなのがいいところです。
ネック幅は結構細めで厚みはかなり薄いです。
フレットはほぼビンテージフレットのような細いフレットです。
日本人が弾きやすいようにそのように作られたのでしょうか。
この固体は81年製ですが、34年前のものにしてはかなり状態がよかったです。
普通のギターですと多少故障があっても修理できるのですが、このギターは内部配線が複雑なため、プリアンプなどの部分で故障があったらちょっと修理に時間がかかりそうでした。
音はかなり独特で、アクティブ特有のトーンコントロールのききとエフェクターノリのよさがあります。
ピックアップごとに、メロー、ノーマル、ブライトと3段階で選べるのですが、
ブライトだとテレキャス風な印象で、メローだとハムっぽい音になります。
全体的にハイカットされたようなコンプがかかった印象の音で、
ハイが出ないわけではないですが、テレキャスのようなキーンとした音はちょっと出しにくいです。
ただ、ノイズはほぼ無く、パワーもある感じですのでレコーディング向きかも知れないですね。
気になる音はこのような感じです。